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キリシタンのあしあとを求めて各地を旅してめぐります♪

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 最果てのサンクチュアリ Ⅰ


今年の夏は北海道に。「死ぬまでに一度は見たい○○」みたいなタイトルを最近よく見かけますが、私にとって「死ぬまでに一度は見たいキリシタン殉教地」は北海道にあるので。函館から車で2時間、そこから登山して2時間の所にあるんですけども・・・。体力と根性のない私には過酷そうですが、死ぬまでに一度と思って行って来ようと思います☆彡






新函館北斗駅


夫と二人で、3か月前に開通したばかりの北海道新幹線に乗って新函館北斗駅へ。狭いホームと何もない駅周辺に驚きつつ、駅前のレンタカー屋さんにゴー。

函館の市街までは電車か車で行かなければならないのですが、私たちは車で行きたい所に寄りつつ函館に向かおうかと♪


上磯ハリストス正教会


車でしばらく走っていると、沿道に教会が。

降りて見てみたら、上磯ハリストス正教会だということです。

調べてもいなかったけれど、知っていたら絶対に来たかった教会ですね。創立は明治9年。日本でキリスト教が黙許されるようになった高札撤去からたったの3年しか経っていません。わずか3年でこんな小さな村にまで教会が建てられるようになったとは驚きに値するかと。北海道の地を踏んで最初に訪れたのが教会というのもうれしいですし (*'▽')


上磯ハリストス正教会

上磯ハリストス正教会


解説板

並木道


函館の市街地に電車で向かわなかったのは、トラピスト修道院と知人宅に寄りたかったからなのですが、まずはトラピストの方へ。

修道院の敷地に入っていく並木道は一直線で、どこか崇高な雰囲気。選ばれし者しか通って行けないような感じが・・・。天国の入口ってこんな感じ?☆


カトリック当別教会


トラピスト修道院は男子修道院なので、女性は敷地の一部にしか入れません。男性も見学の予約をしていないとダメ。

しかしカトリック当別教会や売店のある所までは誰でも入れるので、ここで修道院の様子を味わうことができます。

新しい聖堂内でお祈りを。売店周りはそこそこ人がいますが、こちらには誰も来ていません。静かに祈れていいですが、それでいいのかという疑問も (;^_^

教会の広告用掲示板に明日行く千軒岳殉教記念ミサのポスターも貼ってありました。今年は札幌教区100周年だということで、千軒岳ではそれを記念したミサが行われるので、道内各地から人が集まるんでしょうね。


教会内部

教会内部

教会内部

千軒岳殉教記念ミサ

めちゃうまソフト


売店では観光客に混じってソフトクリームを購入。店員さんは皆おばさんで、修道士さんではないのが意外でした。修道院では神を求めて祈りの生活をすることが目的なので、できるだけ世の中とは接しないようにしているんでしょうか?

乳脂肪分が豊かなためにすぐ溶けてしまうめちゃうまソフトを食べながら、修道士さんと修道生活なるものに興味津々となりました。

売店と三木露風解説板


売店の前に「三木露風」と書かれた解説板が建てられていて、この修道院の童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風が滞在していたことを、観光客に知らせています。

ここで文学講師をしている時に「赤とんぼ」を作詞し、また夫人と共に洗礼を受けてクリスチャンになったそうです。

広い芝生の向こうにも、三木露風の碑が建てられていますが、芝生の養生中なのか(?)近づいては行けなくなっていました。何かと現世と距離を置く方針・・・に思えたりして ('ω')ワカランケドモ


三木露風解説板

三木露風の碑

三木露風の碑

修道院の門


売店のある所までは車で入ってくることができるのですが、その先まで見るためには長いスロープを歩いていくしかありません。

行っても中までは入れないので、売店周辺で引き返す人も多そうですが、せっかく来たので少しでも近づきたい私たちはスロープへ。傾斜はそれほどでもないですが、息が切れます。こんなんで明日の登山は大丈夫だろうかと心配になりつつ、修道院の門に到着。

鉄の門扉に阻まれて、その先にある修道院は遠目に見る外ありませんが、門の中に簡単な資料室があって、トラピスト修道院の成り立ちと歴史を知ることができます。昔の写真もあるので、ここを開拓していった修道士たちの苦労が偲ばれますね。「ソフトうまー」で帰ってはいけないことが分かります☆


長いスロープ

修道院の入口の門

門の向こう

資料室の展示

緑が広がる


ここから門の外周を回って30分ほど歩くとルルドがあり、そこは外部の人も見ることができますよー的なことが書いてありましたが、往復1時間はツライなということで(そんなんで明日大丈夫なのか?)、辞退。

農園となっている所をそぞろ歩いて、賛美したりしながら過ごしました。夏に来たから気持ちよくいられますが、冬は大変だろうな。。


修道院の建物


巨樹


植物


牧場



 函館へと向かい☆彡


知人のお宅にて


それでは函館市内の知人のお宅へ。この家のお嬢さんと知り合いなのですが、そのお嬢さんが帰省するタイミングと入れ違いみたいになってしまって、お嬢さん不在の中、ご両親を訪ねるようになったという・・・。

実に奇妙な展開になってしまったのですが、ご両親もクリスチャンなので、神様の話をすればいいなかと思い、伺わせていただきました。

北海道の名産品で温かくもてなしてもらい、天が結んでくださった縁に改めて感謝しました。お父様が病後の回復期でらっしゃるので、そのことをお祈りしたかったのですが、ちゃんと手を取って祈ってくることができて良かったです。地元だということで、千軒岳関係の新聞の切り抜きも資料としてくださって有り難かったです♪


教会かと思いきや・・・


またお会いできるよう願いながらお宅を後にし、函館駅でレンタカーを返却。路面電車で、今夜の宿のある五稜郭方面にやって来ました。

歩いていたら壮麗な教会が!・・・と思いきや、結婚式場とホテルでした (*_*;

十字架まで付いているので、外国人観光客は教会だと思って入ってきちゃうでしょうね。こういう商業的なこと、しちゃっていいもんなんでしょうか。


五稜郭タワー


ホテルに荷物を置いてから、五稜郭に行くことに。私は明日も泊まるけれど、夫は仕事のため登山後すぐ帰ってしまうので、行けるのは今日だけだということで。

五稜郭タワーは立派だけど、今回は時間がないためパス。私は前見たことありますし。

夫は今回が初めての北海道だから、もう少し観光もできたらと思いますけどね。仕事だから仕方ないです。


五稜郭タワー内

遺構の石

五稜郭記念碑

五稜郭記念碑解説

市民野外劇


五稜郭のお堀の外では市民による野外劇が始まろうとしていました。出番を待つ役者さんたちが、観客から見えない場所で最後の練習をしていて面白かったです。

時間があれば見たい気もしますが、今夜は早く休まねば。明日早いですからね。

五稜郭の遺構は残念ながら、お堀と石垣くらいでしょうか。西洋の城塞都市みたいな形が独特でエキゾチックな趣があるので、復元されたらすごいでしょうけれど (^^♪

坂本竜馬を斬った男が五稜郭に


さて五稜郭と言えば土方歳三や榎本武揚なんでしょうけど、私が思い浮かぶのは今井信郎(いまい・のぶお)。坂本龍馬を斬った男として知られる人物です。討幕派の龍馬を斬ったのは京都見廻り組にいた時で、それくらいバリバリの幕府寄りだった訳ですね。それでその後新政府軍に追い詰められて五稜郭に籠ったのです。

今井信郎としてはここで討ち死にするつもりだったんでしょうけれど、生き残って江戸に護送され厳しい取り調べを受けるようになりました。恐らく死を覚悟したのではないかと思いますが、西郷隆盛が今井の助命嘆願に動きました。西郷隆盛は龍馬と盟友で今井を恨んでもおかしくありませんでしたが、龍馬暗殺を自白した者を処刑するのは惜しいと動いたのです。

そこで今井は命を長らえることができ、旧幕臣たちが移住した静岡に行くようになりました。最初は武士のプライドが邪魔して農民たちに溶け込むことができませんでしたが、栽培していたお茶を売りに横浜に来た時教会を訪れ、受洗を決意。クリスチャンになってからは以前のプライドは捨てて率先して肥を担いで人々と地域のために尽くし、後には町長にまでなりました。

龍馬を斬った男の数奇な人生を、お堀の傍にたたずんで思います(#^^#)



五稜郭跡

星形

お堀

石垣

函館奉行所跡


五稜郭の中に、以前来た時にはなかった函館奉行所が復元再建されていてびっくり。

これまた他にはないデザインで、ゲームの世界かと思っちゃいます。

前来た時は「中は何にもないじゃん」と、恐ろしく無知な感想を持って帰った覚えがありますが、これがあると来た甲斐ありますね。見た甲斐というか。閉園時間が迫っていたので中には入れませんでしたが、夕闇が周囲を包む中に忽然と現れた姿がとても印象的でした。


函館奉行所

五稜郭ゆかりの人々

函館奉行所の古写真

設計者の武田斐三郎

函館名物ラッキーピエロ


本日の夕飯は函館名物のバーガー店「ラッキーピエロ」でハイカロリーなセットメニューを。函館ではファミレス的な扱いなのか、家族連れが多かったです。

味付けも美味しくて、私の年がもう少し若ければ「スゴイ!」と感激していたことでしょう。明日が心配なので取り敢えず寝て、いやいやお祈りして早く寝て・・・、あー神様、よろしくお願いします!





不安なくせに備えないなんて


不安なくせに備えないなんて、アホじゃん?と思うかもしれませんが、今回は正にそうですね。ちゃんと準備できないまま時を迎えてしまいました。もっと運動して、体力も筋力も蓄えて、山登りなんかも何回かしておいてから千軒岳に行こうと思っていたのですが (+o+)ナンモシテネー

しかしここまで至ってしまい、自分の準備不足を嘆きつつも、それでも千軒岳には行きたいので、天に頼ることしかできません。嗚呼、運命や如何に。

「これって私が死ぬ時や重い病気に罹った時にも、同じように思うことじゃないかな」と、眠りに落ちる前に思いました。本来はそんな風になっちゃいけないんですけどね。いつかそんな日が来ることを知りながら準備できないだなんて、人ってホントに・・・。自分を通して人間の愚かさを感じた夕べでした。ではすべてを御手に委ねてオヤスミナサイ☆
















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